🩺医療従事者のためのストレスリリーフと心のセルフケア術

■ 医療の現場で、心が疲れきっていませんか?

日々の診療やケア、急な対応、患者様やご家族との関係調整――
医療や福祉の現場で働く皆さまは、心も体もフル稼働の状態でお仕事をされています。

特にコロナ禍以降、医療現場では精神的な負担が一段と増え、「燃え尽き症候群(バーンアウト)」や「共感疲労」が社会的にも問題視されています。
令和4年の厚生労働省の調査では、医療・福祉業に従事する方の約6割が「強いストレスを感じている」という結果も出ています。

でも、ついこう思っていませんか?

「自分が頑張らないと現場が回らない」
「相談しても迷惑をかけるだけかも…」

そんな“真面目で責任感の強い方ほど”、自分のケアが後回しになりがち。限界に気づかずに心の疲れをため込みやすいのです。

◉「共感疲労(コンパッション・ファティーグ)」って?

患者様の苦しみに寄り添い、つねに他者の痛みを感じ取る――
これは医療職の重要な資質ですが、その共感が自分自身をすり減らす原因になることがあります。

「感情が枯れて、やる気が出ない…」
「小さなことで涙が出るようになった」
「何も感じなくなってきた」

これらは、心が疲れているサインかもしれません。

◉ もうひとつのストレス源「役割葛藤」

  • 「もっと丁寧に関わりたい…でも時間がない」
  • 「本当はこうしてあげたい…でも人手が足りない」

このように、理想と現実の間で葛藤する状態も、ストレスを大きくします。
とくにベテランほど、「自分の中のプロ意識」によってプレッシャーを感じやすいのです。


■ 今すぐできる!ストレスリリーフと心のセルフケア法💡

現場で働く医療従事者の皆さんには、簡単で、続けやすいセルフケアが大切です。

・マインドフルネス呼吸法(3分)

「今この瞬間」の自分の呼吸に意識を向けて、心を落ち着かせるためのシンプルな方法です。

【やり方】
①背筋を伸ばして、肩の力を抜きます。目は軽く閉じるか、半分ほど閉じてリラックスします。
②ゆっくり「吸って、吐いて」。「今、息を吸っている」「今、息を吐いている」と、自分の呼吸の感覚を観察します。
③考えごとや感情が浮かんできても、「今、考えが浮かんだな」と気づき、また呼吸に注意を戻します
④今この瞬間の呼吸に意識を向けるだけで、交感神経の過剰な緊張が和らぎます。

🧘‍♀️最初は2~3分から始め、慣れてきたら少しずつ時間を延ばしてみましょう。忙しい日常の合間にも取り入れやすいので、ぜひ試してみてください。

・3グッドシングス法

今日あった「ちょっと良かったこと」を3つ書き出すシンプルな習慣です。

【やり方】
①寝る前に、その日を振り返り「よかったこと」「うれしかったこと」「楽しかったこと」などを3つノートやメモに書き出します。
②「コーヒーがおいしかった ☕」「患者さんにありがとうって言われた😊」――日常のささいな出来事で大丈夫です。
③書くのが難しい日は、頭の中で3つ思い浮かべるだけでも効果があります。気楽に取り組みます。

✍️日々の中にある「小さな幸せ」に目を向けることで、心の健康をサポートする簡単で効果的なセルフケア習慣です

・自律訓練法(AT法)

心身の緊張をほぐし、自律神経のバランスを整えることを目的としています。疲労回復や不安の軽減などに効果があるとされています

【やり方】
①リラックスできる姿勢で軽く目を閉じます。
②「気持ちが落ち着いている」「右腕(左腕)が重たい、温かい…」「楽に息をしている」「お腹が温かい」と心の中で繰り返します。
③1回3~5分、1日2~3回行うのが目安です。
④終えるときは手足を伸ばす・握るなどの動作で自己催眠状態を解除します。
夜寝る前などに試すと、睡眠の質の向上にもつながります


■ 組織としてできる!チームケアのすすめ🧑‍🤝‍🧑

ミニストレスチェックや短時間プログラムの導入
匿名・5分程度の簡易チェックを実施することで、“見えない疲れ”を早期にキャッチできます。
朝礼前や昼休みなどに1〜10分程度のマインドフルネス呼吸法や瞑想を取り入れます。短時間でも継続することで、ストレス軽減や集中力向上が期待できます

チーム内コミュニケーションの活性化
定期的な1on1やグループミーティングで、日々の気づきや困りごとを共有しやすい雰囲気づくりを意識します。
定期的なグループ対話を通じて、「話してもいい雰囲気」を作ることが、心理的安全性を高めます。

ワークショップやeラーニングの実施
ストレスマネジメントやセルフケアをテーマにしたワークショップ、オンライン学習コンテンツを提供し、知識と実践力を高めます。
トップや管理職が自ら実践し、マインドフルネスの重要性を発信することで、社内の浸透と継続を促します。

📊 ストレスチェック結果の“活用”がカギ

集団分析の結果をもとに環境改善につなげることが、メンタル不調の予防に直結します。
集団分析の結果をもとに環境改善につなげることが、メンタル不調の予防に直結します。
社内報やミーティングなどで、実践事例や効果を共有し、取り組みの意義を全員で再確認します。


■ 外部支援の力を借りることも「セルフケア」💼

専門機関による研修・カウンセリング・制度設計サポートを活用することで、組織全体のストレス対処力が底上げされます。

1. プライバシー・匿名性の確保
外部委託により従業員のプライバシーや匿名性が高く保たれるため、従業員が安心して正直に回答・相談しやすくなります。
これにより、受検率や相談率が向上し、得られるデータやフィードバックの信頼性が高まります。

2. 専門的なサポートの提供
外部機関はメンタルヘルスやカウンセリングの専門家を揃えており、専門知識に基づいた対応やアドバイスが受けられます。
社内ではカバーしきれない専門的なケアや、必要に応じたカウンセリング、フォローアップが可能です。

3. 客観的かつ公正なフィードバック
外部の第三者による分析・評価により、職場環境や従業員の状態について客観的なフィードバックが得られます。
社内の人間関係や利害関係に左右されず、公平な視点で課題を把握できます。

4. 業務負担の軽減と効率化
人事・総務担当者や管理職の業務負担が大幅に軽減され、本来の業務に専念しやすくなります。
ストレスチェックや相談の結果に基づき、外部カウンセラー等による継続的なフォローアップや支援が可能です。

5. 離職防止・組織力の強化
外部による集団分析やアドバイスを活用することで、職場環境の改善点が明確になり、具体的な対策につなげやすくなります。
メンタルヘルス不調による離職やハラスメント被害の抑制にもつながり、組織の安定化や生産性向上が期待できます。

🔹 当法人プラスワンライフでは、
・医療職向けメンタルヘルス研修
・福利厚生型カウンセリング支援
・ストレスチェック後の職場改善コンサルティング
など、現場のニーズに合わせた支援を行っています。


■ 衛生管理者・人事担当者の皆さまへ📣

「メンタルの不調」は、誰にでも起こりうる自然な反応です。
大切なのは、“不調が起きる前”に備え、“声を上げやすい職場づくり”を進めること。
私たちプラスワンライフは、専門的な知識と現場経験をもとに、
医療・福祉の職場で働く方々のメンタルヘルスと働きがいのある環境づくりを全力で支援します。

  • 💬「困ったら相談できる」
  • 🌱「心のケアを受けることが当たり前」
  • 🧑‍🔧「管理職もケアを学ぶ」

こうした文化がある職場では、人が定着し、組織が成長します。

■ 心を守ることは、医療を守ること💖

医療現場で働く皆さんが、心身ともに健康でいられることは、患者さんやご家族にとっても大きな安心につながります。

「頑張りすぎない」「自分を大切にする」――そんな気持ちを持って、今日からできるセルフケアを取り入れてみてください。
皆さまの毎日が、少しでも健やかで穏やかなものになりますように。

「誰かの命を支える人たちが、心から笑顔で働ける社会へ」

一般社団法人プラスワンライフ
ストレスチェック・職場改善支援・メンタルヘルスサポート
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